絵画作品
転法輪印 インド
物語り
この作品は、世界のさまざまな土地に生きる女性たちを、同じ「転法輪印」を結ぶ姿で描いた I Wanna See You シリーズの一作です。
転法輪印は、仏教において釈迦が教えを説くこと、「法輪を転ずる」ことを象徴する手印です。
私はこの手印に、人と人とが言葉を交わし、互いの世界を知ろうとする姿を重ねてきました。
私たちは、異なる国に生まれ、異なる言語を話し、異なる宗教や文化、環境の中で育ちます。
見ている景色も、信じているものも、生き方も違う。
けれど私たちは、同じ時代に、同じ星の上で生きている、同じ人類というひとつの種です。
私とはまったく違う景色の中で生きるあなたは、何を見て、何を感じ、何に苦しみ、何を大切にして生きているのだろう。
あなたに会って、話をしてみたい。
そんな思いから、このシリーズを描いてきました。
ずいぶん昔、インドを旅した弟から、ガンジス川のほとりで一日中、川を眺めて過ごした時の話を聞きました。
死者が流れていくそのすぐそばで、人々は沐浴をし、洗濯をし、日々の生活を営んでいたそうです。
川のほとりでは亡くなった人々を荼毘に付す煙が空へと立ち上がり、その傍らでは、生きている人々の日常が途切れることなく続いている。
私は実際にその場所を見たことはありません。
それでも、弟から聞いたその光景は、長い間、強烈なイメージとして私の中に残り続けました。
死と生が遠く隔てられることなく、同じ川のほとりに存在している。
私が暮らす場所とはまったく異なるその景色の中で、人々は何を思い、どのように生と死を見つめているのだろう。
その人たちに会って、話をしてみたい。
弟から聞いたガンジス川の景色と、I Wanna See You シリーズを通して抱いていたその思いが重なり、この作品が生まれました。
また、女性が纏うベールの文様は、絵具で描いたものではありません。
支持体である木の木目と光沢を生かすために、染色の技法から着想を得た独自の方法によって、下層の金色の木肌が文様として現れるようにレースの部分を制作しています。
木目を覆い隠すのではなく、素材そのものが持つ表情や光を作品の一部として生かす。こうした試みは、その後長い時間をかけて研究を重ね、現在の私の独自技法「土彩画(Sacred Earth Painting)」へと発展していきました。
転法輪印は、仏教において釈迦が教えを説くこと、「法輪を転ずる」ことを象徴する手印です。
私はこの手印に、人と人とが言葉を交わし、互いの世界を知ろうとする姿を重ねてきました。
私たちは、異なる国に生まれ、異なる言語を話し、異なる宗教や文化、環境の中で育ちます。
見ている景色も、信じているものも、生き方も違う。
けれど私たちは、同じ時代に、同じ星の上で生きている、同じ人類というひとつの種です。
私とはまったく違う景色の中で生きるあなたは、何を見て、何を感じ、何に苦しみ、何を大切にして生きているのだろう。
あなたに会って、話をしてみたい。
そんな思いから、このシリーズを描いてきました。
ずいぶん昔、インドを旅した弟から、ガンジス川のほとりで一日中、川を眺めて過ごした時の話を聞きました。
死者が流れていくそのすぐそばで、人々は沐浴をし、洗濯をし、日々の生活を営んでいたそうです。
川のほとりでは亡くなった人々を荼毘に付す煙が空へと立ち上がり、その傍らでは、生きている人々の日常が途切れることなく続いている。
私は実際にその場所を見たことはありません。
それでも、弟から聞いたその光景は、長い間、強烈なイメージとして私の中に残り続けました。
死と生が遠く隔てられることなく、同じ川のほとりに存在している。
私が暮らす場所とはまったく異なるその景色の中で、人々は何を思い、どのように生と死を見つめているのだろう。
その人たちに会って、話をしてみたい。
弟から聞いたガンジス川の景色と、I Wanna See You シリーズを通して抱いていたその思いが重なり、この作品が生まれました。
また、女性が纏うベールの文様は、絵具で描いたものではありません。
支持体である木の木目と光沢を生かすために、染色の技法から着想を得た独自の方法によって、下層の金色の木肌が文様として現れるようにレースの部分を制作しています。
木目を覆い隠すのではなく、素材そのものが持つ表情や光を作品の一部として生かす。こうした試みは、その後長い時間をかけて研究を重ね、現在の私の独自技法「土彩画(Sacred Earth Painting)」へと発展していきました。
作品概要
転法輪印 インド
素材:キャンパス・土・日本画煉絵具・アクリルエマルジョン・金箔
サイズ:P20
制作年:2019年
個人蔵








