千葉県市川市にある妙正寺本堂外陣天井画として納めさせていただいた作品。

過去制作してきた天井画の中でも、映水独自の画法・土彩画を使って描かれた作品の中で最大作品です。

妙正寺は妙正大明神が姿を現したと言われる池をお守りするお寺であり、老婆の姿として現れた妙正大明神をお祀りするお寺です。


白龍は龍神の中でも最も早く飛ぶと言われることから白龍は光であり、エネルギー体そのものとして考えました。
盛り上げ彩色を使って一枚一枚削り上げて作った鱗は、艶かしいほどにリアルな質感で描かれています。

土の中に埋められている色箔や金材が削り出しの度合いにより鱗の線に現れており、堂内に差し込む光の角度によって輝く場所が変わるため時間によって全く違う表情を見せます。

桜の霊場としても大変有名なお寺であるため、天には水金箔による砂子で描かれた雲の合間から桜が枝を伸ばし華やかで美しい天井画の要素を引き立てています。