天井画
功徳院 本堂天井画『青蓮華龍王図』








物語り
青蓮華龍王は八大竜王の八番目の龍王で、青い蓮の花が咲く池に住むと言われている龍王様です。浄土には底の方から光を放ち五色の蓮華が咲く池がある、と経典の中に出てくる風景とどこかイメージが重なって、私の頭の中にゆっくりと頭をもたげてこちらを静かな眼差しで見ている青蓮華龍王の姿が浮かんだので、そのままのお姿を描かせていただきました。
昔から人々は雨が降らず日照りが続くと雨乞いをして龍神に雨を降らせるように祈りました。雨は田畑を潤し、植物を育てるとともに、大雨を降らせて川を氾濫させて大被害をもたらしもします。
総大将のような存在でもある青蓮華龍王は、人々の様子を黙って見ながら、各地を治める龍神へ必要な雨を降らせるよう指示を出すような存在だったのかも知れません。
そんな重鎮のような龍神なのだから、きっとひときわ身体が大きく、しかし穏やかな眼差しで人々を見守って居るのではないかと考えて、池底の光に照らされて柔らかに光る朝霧の中、物音ひとつさせず静閑と人々の生活を見守る青蓮華龍王の姿として表現しました。
私の住む早川町では、山々がこのような朝霧に包まれて朝日に輝く風景をしばしば目にすることがあります。早朝の山は静かで、眠る生き物を包み込んで大きくゆっくりと呼吸しているように私には見えるのですが、その山の姿とこの青蓮華龍王の姿が重なるような思いで描きました。
昔から人々は雨が降らず日照りが続くと雨乞いをして龍神に雨を降らせるように祈りました。雨は田畑を潤し、植物を育てるとともに、大雨を降らせて川を氾濫させて大被害をもたらしもします。
総大将のような存在でもある青蓮華龍王は、人々の様子を黙って見ながら、各地を治める龍神へ必要な雨を降らせるよう指示を出すような存在だったのかも知れません。
そんな重鎮のような龍神なのだから、きっとひときわ身体が大きく、しかし穏やかな眼差しで人々を見守って居るのではないかと考えて、池底の光に照らされて柔らかに光る朝霧の中、物音ひとつさせず静閑と人々の生活を見守る青蓮華龍王の姿として表現しました。
私の住む早川町では、山々がこのような朝霧に包まれて朝日に輝く風景をしばしば目にすることがあります。早朝の山は静かで、眠る生き物を包み込んで大きくゆっくりと呼吸しているように私には見えるのですが、その山の姿とこの青蓮華龍王の姿が重なるような思いで描きました。