会員登録
公式ライン
ONLINE SHOP
オンラインショップ
作品はこちらから購入いただけます
絵画作品

ベビー地蔵ちゃん

物語り

地蔵菩薩といえば、道端の隅に立っているお地蔵さまを思い浮かべる方も多いことと思います。

菩薩でありながら庶民的で、私たちの暮らしに自然に溶け込んでいらっしゃる地蔵菩薩さま。

実はこの地蔵菩薩さまは、すでに悟りを開かれており、如来になる準備ができていらっしゃるにもかかわらず、
如来にならずに私たちのそばに降りてきて救済活動をする菩薩のままでいらっしゃると言われるとても慈悲深い仏様です。

では、なぜ如来になれるのにならないのでしょう?

それは、お釈迦さまが亡くなった後56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、この世には仏様が不在となってしまうと言われており、その間、地蔵菩薩さまが六道すべての世界(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)に現れて、人々に代わって苦しみを受けてくださるためだと言われています。

特に地獄に落ちた者たちを救うために奮闘される慈愛深い仏様。

ご利益は子供の守護、安産、交通安全、無病息災など数多くのご利益があるとされます。

菩薩でありながら剃髪した修行僧のお姿で表されることが多く、手には錫杖と宝珠を持っていることが多いです。


ベビー地蔵ちゃんはそんなお地蔵さんが赤ちゃんだった頃をイメージして描いた作品です。


可愛くて屈託のない笑顔。
抱きしめているのは諦聴(たいちょう)と呼ばれる中国の霊獣です。

諦聴は頭は虎、体は龍、尾は獅子、脚は麒麟のようだと言われ、中国では地蔵菩薩様の乗り物とされています。


そんな二人は小さな頃からずっとお友達だったという設定で描いた本作品。

ほっぺたが上がってしまうくらいギュッと諦聴に抱きつく地蔵ちゃん。

二人は空を見上げて虹を眺めています。


小さな赤ちゃんや生まれることができなかった命は三途の川を渡ることができなくてずっと河原で石を積んでいると言われています。

そこへ鬼がやってきて、一生懸命に積んだ石を蹴り飛ばして壊していくのです。


地蔵菩薩様はそんな小さな赤ちゃんたちを守ってくれる仏様とも言われており、そこから道端に祀られた石像に帽子や涎掛けをつけられるようになりました。


中国で赤ちゃんが生まれた時に虎のぬいぐるみのようなお着物をプレゼントする習わしがあると知って、地蔵ちゃんの横には赤ちゃんにプレゼントするぬいぐるみやガラガラなどのお祝いの品々を描き入れました。

2人が遠く見上げた先には、たくさんの命の星々が輝いていると思っています。

作品概要

ベビー地蔵ちゃん

素材:パネル・土・麻布・日本画煉絵具・アクリルエマルジョン・岩絵の具・金箔・水金箔・洋金箔・アルミニウム箔
サイズ:F10

制作年:2025年

個人所蔵

Facebook

こちらでも発信中です。ぜひご覧ください。
  • sns_x
  • sns_ins

お問い合わせはメールにて承ります。

活動や作品についてなど、
お気軽にお問い合わせください。