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絵画作品

鳳凰雲図

物語り

つがいで子育てをすると言われる鳳凰を、慈愛の象徴として描いた作品。

これまでも度々お互いを見つめ合う鳳と凰を描いてきましたが色鮮やかな背景の中に描いたのは初めてで、これまでになく優しく穏やかな空間を目指しました。

この世に正しき指導者が現れ平穏な世の中になると、どこからともなく現れるといわれる鳳凰。
心の痛む紛争が続く現代において、この鳳凰が現れる世の中が早く来て欲しいと願って描きました。


羽を盛り上げ彩色で描いたので時間と角度によってキラキラと色箔が輝いて光を纏ったように見えます。


尾羽の先に描いたハートの形は猪目(いのめ)と呼ばれ、日本古来から神社仏閣の装飾にも使われてきた魔除けのシンボルです。

二羽が向き合って羽を広げた形も大きなハートに見えるように描き、可愛らしい印象を与えつつも強力な魔除けとしての役割も果たしています。



上野の森美術館ギャラリーにて展示した際には、千手観音を中心に、左を『白龍神波図』右を『鳳凰雲図』にメイン作品として展示しました。

作品概要

鳳凰雲図

素材:パネル・土・日本画煉絵具・アクリルエマルジョン・岩絵の具・金箔・玉虫箔・アルミニウム箔

サイズ:P50×2枚 連結

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