絵画作品
ニルバーナ 第二章
物語り
ニルバーナの続編である『ニルバーナ第二章』は、物語の続きを描いた作品です。
前作『ニルバーナ』では鳳凰と麒麟を描き、この第二章では応龍と霊亀を描きました。
これにより、四霊がすべて揃いました。
四霊とは、麒麟・霊亀・鳳凰・応龍という四つの神獣のことです。
古来、それぞれは動物を四つに分けた分類の“長”=王として考えられてきました。
麒麟は、毛あるものの長。
霊亀は、甲を持つものの長。
鳳凰は、羽を持つものの長。
応龍は、鱗を持つものの長。
彼らは、この世界に生きる動物たちを統べる王なのです。
そして同時に、四霊はこの世界が調和したときに姿を現す、徳の象徴でもあります。
蓬莱山を背負う巨大な亀として描かれることのある霊亀ですが、この作品では、天地や宇宙の秩序そのものを背負う存在として描いています。
水は雨となって大地に注がれ、雨粒は集まって川となり、やがて海へと流れ、再び空へと昇っていきます。
その循環は、水という存在を通して見ることができます。
しかし、水のほかにも、黙って静かに循環し続け、命を育んでいるものは無数に存在しています。
私たち生き物は、知らないうちにその恩恵を受けながら、当たり前のように命をつないでいます。
その命を極限まで細分化していくと、やがて波となり、形そのものが失われていきます。
育んでいるものも、育まれているものも、すべては波でしかなく、音も色も形もないその世界には境界線など存在しないのです。
私が存在しているこの世界は、他の人から見れば違う世界に見えるかもしれません。
別の生き物から見れば、きっとまったく違う世界なのでしょう。
同じ世界にいるはずなのに、私たちはまったく異なる世界に、同時に存在しているのです。
この世界の存在さえ、本当は存在していないのかもしれない。
当たり前だと思っている世界は、決して当たり前ではなく、曖昧で、溶け合い、不確かなもの。
そんなふうにこの世界を見つめたとき、四霊たちも、霊獣たちも、神も仏も、私のすぐそばにいるのだと思うようになりました。
ニルバーナとは、サンスクリット語で「吹き消された」という意味を持つ言葉です。
仏教では、煩悩や執着の火が静まり苦しみの原因が消えた境地とされ、修行者たちはその世界を目指して修行を重ねます。
けれど、もしかしたらニルバーナとは、どこか遠くにある別世界ではなく、意識を変えればすぐそこに現れる世界なのかもしれません。
循環していると思っているものは、実は循環しているのではなく、私そのものなのかもしれない。
あなたと私。
身体と空気。
肉体と感情。
色や音。
人と神。
その境界線は、一体どこにあるのでしょうか。
そんな不思議な世界を行き来しながら描くニルバーナシリーズは、これからさらに進化していきます。
前作『ニルバーナ』では鳳凰と麒麟を描き、この第二章では応龍と霊亀を描きました。
これにより、四霊がすべて揃いました。
四霊とは、麒麟・霊亀・鳳凰・応龍という四つの神獣のことです。
古来、それぞれは動物を四つに分けた分類の“長”=王として考えられてきました。
麒麟は、毛あるものの長。
霊亀は、甲を持つものの長。
鳳凰は、羽を持つものの長。
応龍は、鱗を持つものの長。
彼らは、この世界に生きる動物たちを統べる王なのです。
そして同時に、四霊はこの世界が調和したときに姿を現す、徳の象徴でもあります。
蓬莱山を背負う巨大な亀として描かれることのある霊亀ですが、この作品では、天地や宇宙の秩序そのものを背負う存在として描いています。
水は雨となって大地に注がれ、雨粒は集まって川となり、やがて海へと流れ、再び空へと昇っていきます。
その循環は、水という存在を通して見ることができます。
しかし、水のほかにも、黙って静かに循環し続け、命を育んでいるものは無数に存在しています。
私たち生き物は、知らないうちにその恩恵を受けながら、当たり前のように命をつないでいます。
その命を極限まで細分化していくと、やがて波となり、形そのものが失われていきます。
育んでいるものも、育まれているものも、すべては波でしかなく、音も色も形もないその世界には境界線など存在しないのです。
私が存在しているこの世界は、他の人から見れば違う世界に見えるかもしれません。
別の生き物から見れば、きっとまったく違う世界なのでしょう。
同じ世界にいるはずなのに、私たちはまったく異なる世界に、同時に存在しているのです。
この世界の存在さえ、本当は存在していないのかもしれない。
当たり前だと思っている世界は、決して当たり前ではなく、曖昧で、溶け合い、不確かなもの。
そんなふうにこの世界を見つめたとき、四霊たちも、霊獣たちも、神も仏も、私のすぐそばにいるのだと思うようになりました。
ニルバーナとは、サンスクリット語で「吹き消された」という意味を持つ言葉です。
仏教では、煩悩や執着の火が静まり苦しみの原因が消えた境地とされ、修行者たちはその世界を目指して修行を重ねます。
けれど、もしかしたらニルバーナとは、どこか遠くにある別世界ではなく、意識を変えればすぐそこに現れる世界なのかもしれません。
循環していると思っているものは、実は循環しているのではなく、私そのものなのかもしれない。
あなたと私。
身体と空気。
肉体と感情。
色や音。
人と神。
その境界線は、一体どこにあるのでしょうか。
そんな不思議な世界を行き来しながら描くニルバーナシリーズは、これからさらに進化していきます。
作品概要
ニルバーナ 第二章
素材:パネル・土・麻布・日本画煉絵具・アクリルエマルジョン・岩絵の具・金箔・水金箔・洋金箔・アルミニウム箔・黒箔・銀箔・虹彩箔
サイズ:f50×2枚 連結
制作年:2026














