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絵画作品

ベビー烏枢沙摩ちゃん

物語り

私たち人間や動物たちと変わらず、輪廻の中を生きる生物である神々。

ベビーシリーズは、輪廻するなら神様にも生まれてきた時だってあると考え、請願発起して人を苦しみから救う菩薩や神部の神々になる前の、まだ何も知らない可愛くて純真無垢で愛おしい赤ちゃんの姿で神々の幼少期を描くシリーズです。


烏枢沙摩明王は五大明王(不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、烏枢沙摩明王(烏枢沙摩明王の代わりに金剛夜叉を加えることもあります)のメンバーのお一人です。

その中でもさまざまな姿で表現されることが多い烏枢沙摩明王。
今回は一面六臂のお姿で描かせていただきました。

烏枢沙摩明王の足元には、ガネーシャ(毘那夜迦)と呼ばれる象頭人体の悪神を踏みつけた姿で表現されます。
(ガネーシャは古代インドで善神になる前は悪神として扱われてました)

欲望や煩悩を焼き尽くすとされ、人間界から仏の世界へそれら不浄なものに侵されないように守っているとされています。

不浄を聖なる炎で焼き尽くすことから、御手洗いの神様として親しまれる神様になりました。

また宿った子供を男の子にする力があると信じられていたこともあり、平安時代には多くの公家が熱い信仰を向けたと言われています。



そんな烏枢沙摩明王ですが、赤ちゃんだった時はどんな子供だったのだろうと想像して描いたのがこの作品です。

おまるに座ってちょっと自慢げな烏枢沙摩ちゃん。

手にはトイレットペーパーとゾウさんのぬいぐるみ。

そして修行者の証である蓮華の蕾を持たせました。


ベビーちゃんシリーズでは、ベビーたちが手にしているものや近くに置いてあるものが神仏のお姿になった時の持物や、その神仏の持つストーリーとリンクするようになっており、現在信仰されているお姿を知ることで伏線回収ができるようになっています。

そのため、神仏の時には悪行を懲らしめるために踏みつけるガネーシャを像を、ここではトイレの時も手放さない仲良しで大好きなゾウさんのぬいぐるみとして表現しています。


まだ自分の使命も請願も知らず、私たち人間の子供と変わらない屈託のない可愛いベビーちゃん。

この後少年期や青年期を過ごして、いろんな経験をして、心も身体も育って、請願を立てて今も日夜私たちのために守ってくださる人物になられるのだと思うと胸がキュンとなります。


仏様の中にはもともと悪行を働き人々から恐れられていた神様もいらっしゃいます。
そんな神様もお釈迦さまに出会い改心して、人々を救う請願を立てて日夜修行をしながら私たちを見守ってくださっています。

私もそんなふうに、学びを深めつつ人々の心に寄り添える絵が描けるようになりたいと願っています。

作品概要

ベビー烏枢沙摩ちゃん

素材:パネル・土・日本画煉絵具・アクリルエマルジョン・岩絵の具・金箔・水金箔・洋金箔・玉虫箔
サイズ:M6

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