いつも映⽔の活動を応援してくださって本当にありがとうございます。
私は⽇本⼀⼩さな町早川町にアトリエを構えて、⽇々たくさんのペットたちと⼀緒に⼤⾃然に囲まれて暮らしています。

20年前までは⼤都会に暮らしていたので、ここでの暮らしに慣れるのに初めは⼤変でした。病院もなく、スーパーもない。真っ暗な夜は獣たちの鳴き声が響き渡る⼭の暮らしは、全てがそれまで経験したことのない未知の世界でした。
そんな中、病気をしたことがきっかけでお釈迦様の⾔葉を学ぶようになり、⼤⾃然に囲まれたここでの暮らしのあり⽅と相まって、それまで⾒てきた世界とは全く違う世界を⾒るようになりました。

⼤都会で夢を追いかけて暮らした⽇々も、何のために頑張ったらいいのかがわからなくなった⽇々も、夢も希望も諦めようと思った⽇々も、⼤⾃然の恐ろしさに震えて娘の⼿を握った⽇々も、全ては映⽔というアーティストを⽣み出すために必要な出来事だったのだと思います。

ここでの暮らしは私を謙虚にして、偉⼤な⼒の下に全ての命が循環して⽣かされていることを知識としてではなく体に感じさせてくれます。その体験はお釈迦様の⾒ていた『空』の世界を私もいつか⾒てみたいという途⽅も無い願いを育み、⽇々の暮らしの中からさまざまなことを学びばせていただきながら作品を⽣み出す活⼒を⽀えています。

できることなら、あの⽇々の私と同じように苦しんでいる⼈々へ『悩みながらそれでも前に進もう』と思っていただけるきっかけになればと願ってさまざまな活動を進めています。