七面山御神木

七面山御神木いちい『悠』/中野様宅(佐世保)

 

山梨県南巨摩郡早川町にある七面山(標高1,989m)。この山には法華教徒の保護神『七面大明神』が御祀りされている日蓮宗・敬慎院、七面山奥之院があります。日蓮宗の方だけではなく、法華経徒の方々、また純粋に七面山をご信仰される方など、大変多く毎年多くの方が参拝される霊山です。

この七面山の御神木である『いちいの木』を描いた四連作です。

私がデッサンをしに登った日は大雪が降った後だったので一面銀世界でした。
幸のせいか物音一つしない静寂の中、独り不安になりながら獣道のように雪かきされた道を20分ほど下って行くと、この御神木が見えてきました。
雪の中にどっしりと構えて枝をのばす御神木は、他の季節とはまた違って厳しい表情のお姿のように見えました。

お客様のご希望で、同じ構図を違う色味にして四枚の絵を仕上げました。
私がこのとき見た御神木のイメージを頭に浮かべたとき、なぜかモノトーンで映像が記憶がよみがえってくるので、色味のある作品の中で唯一『幻』だけがモノトーンで仕上げてみました。
画面の板は無垢の木は寄せて作っていただき、額板に合わせて御誂えしました。これらは注文者の方のご意向で全て身延の山で育った杉を使って作っていただいております。

暖かな日差しを受けて佇む姿を描いた『悠』。(下地に金を引いて描いたものです。)


雪の中に佇んで光を浴びている姿を描いた『幻』。(下地にパールホワイトを引いて描いたものです。)

 

青く澄んだ夜明け前の静けさを描いた『曙』。(下地にブルーパールを引いて描いたものです。)

 

 

日中のまばゆい光を受ける姿を描いた『光』。(下地は塗らず木目を大切にして描いたものです。)